久しぶりに施工例の紹介をいたします。
「池田六甲つむぐ家」減築リフォーム工事とありますが、工事の内容は名の通り、減築リフォームです。
使われなくなった建物の一部を解体して、残った部分を改修するといった工事になります。
また、「池田六甲つむぐ家」は地名とシチュエーションと家族の雰囲気から、当社が提案したところ快諾頂いたものです。
この住宅は2階の増築を繰り返しており、最初の家屋が老朽化したために取り壊し、また残った部分をリフォームするといった内容です。解体するにも大きな重機が入らないので、序盤は手で解体。1階部分になったときに小型の重機により解体するといった、工程になりました。増築部分がくっついているので、壁の雨仕舞をしながらの解体は神経を使います。
ようやく解体が終わると、電気系統と給排水系統を確認し、その部分を改修します。給排水はほとんどやり直しに近いです。
その後、補強をしたのち、アルミサッシの取付をします。規格が前と違うので特注になりますが、納まり方を考えての寸法とりは結構考えます。
サッシがつくと、内外部の工事が進めることができるので、あとは新築住宅と変わらないのですが、今回は昔使われていたものを活かしながらのリフォームなので、収納の板をトイレの棚板に使ったり、キッチンもあえて昔のステンレスの流し部分を残して生まれ変わりました。
企画から完成まで一年ほどかかりましたので、今後記憶に残る「つむぐ家」になったと思います。過去の方が考えて構築したものの意図を読み取り、未来の方へメッセージをこめて再構築することは、すごく大事な役割だと思います。未来の方が見たときに当社のメッセージが伝わるとうれしいですね。
今後とも、当社の理念の「Talk with Future」を念頭に、先で評価される建築をしていきたいと思います。


