「乗り入れをつくるのは難しいかも知れません。」
土地家屋調査士との打ち合わせでそんなことを言われましたが、自社設計で何とかしようと土木事務所との交渉を重ねて何とか申請を通すことができてホッとしたことを覚えています。
県道から敷地内への乗り入れは、用水を介しているので、ボックスボックスカルバートの設置か床板を架けるなどの選択肢がありましたが、可児市と岐阜県との要求をまとめると、ボックスカルバート一択でした。
申請ができたはいいが、次は工事中の既設用水路の水をどうしようかということに悩みは移ります。たまたま土地改良区の役員の方が詳しい方で、迂回路を検討して頂けました。用水を迂回することで半分以下に減らすことができたので、あとはポンプで何とかなりました。
他にもいろいろなハードルがありましたが、その都度救いの手が差し出されたように何とか突破して、最終的に橋を架けることができました。ご協力いただけた方々に感謝感謝でした。
今でも完成した橋を見ると感慨深いものがあります。各々が目的意識を同じ方向に強く持つことで、成就されることが体現できたように現場でした。