今回は、年始に完成した店舗併用住宅の紹介です。
土岐市のとあるヘアーサロンが河川拡張により退去を余儀なくされました。地元でそのまま店を継続したかったので、すぐそばの田に建築されたいという要望でした。
通常ですと、農地転用(農振除外)をすれば建築が可能なことが多いですが(市街化調整区域は難しいです)、今回は法定外道路を接面道路として建てるという、特殊な申請が必要になりました。(43条但し書き)こちらはまたの機会に説明しようかと思います。
半年ほど市役所や建築事務所とやり取りの末、当社でその手続きはすべて行い、土木造成図面も作成し、ようやく建築に漕ぎつけました。
ただ、その間にも退去の期日が近づいているので工期が結構厳しくなっていきましたが、大工さんをはじめ協力業者さんのご協力でなんとか間に合いました。そしてできた建物が以下の写真になります。
天井材は桧の羽目板、梁は丸太を使用して存在感を持たせました。部屋の隅には薪ストーブを配置し、周囲は不燃処理としてタイルを貼り付けました。
ちなみに同時に同一敷地内に倉庫も建築しています。同時申請しないとどちらかが完成するまで着手できません。
最近は建材から無垢への志向も増えてきましたが、こうやって丸太梁まで使うことはあまりありません。コスト面や技術面も伴ってきますので、なかなか採用されません。 ただ実際にこういった空間を体感することでその良さを感じてもらえると思います。何年たっても普遍的な良さで、後世への良質な財産なのかも知れません。
アースホームではこういった在来工法もご提案させて頂きますので、お気軽にお問合せください。
#多治見市新築 #多治見市リフォーム #多治見市一級建築士事務所